安定操業をするために
商品が爆発的に売れた時に儲けるのは労働者ですし、親企業の販売部の見込みちがいでそのデザインが全然売れなかった時に返品を全部かぶるのも彼らです。
親企業という言い方は下請・元請の関係を連想させてあまり適切ではありませんが、適切な言葉がないからこの言葉を用います。
系列の中心企業のことです。
こうした販売組織はおそらく原綿を売る努力の中で自然成長的に形成されたものでしょうが、それが商売の変動要因を吸収するためのきわめて巧妙なクッショソを形成していることに気づかれるでしょう。
菓子工場の場合でも、工場化はただちに生産計画の安定化を要求しました。
現代の工場群の中でももっとも完成された巨大なオートメーション工場である合成繊維工場の場合は、ほとんど硬直したと表現してよいOpenSSO的な安定操業が要求されます。
そこで生産される合成繊維の原綿の半分くらいは紡績工場へ売られるわけですが、これはもちろん買い手の側に主導権のある変動のある商売です。
そこで合繊メーカーの側としては、どうしても自らの手でコントロールできるルートをもたねばならないわけです。