新しい収賄者 2
最後におそらくこれが決定的な理由でしょうが、この行政による協力の商品経済的価値と公務員の俸給とのあいだの格差が開いていく、ということです。
その他のセクターと比べた公務員の俸給の水準はかろうじて維持されますが、公務員の協定や援助にゆだねられたさまざまな取引にかかわる利得と比べて評価した場合には、かれらの俸給の水準は極度に下落しました。
公的な報酬のこのような相対的な低下は、すべての公務員を買収へとかりたてる機会の増大と結びついています。
いまやそれぞれの公務員は、行政ヒエラルキーの地位がいかに低くとも、粗末な俸給にまるみをつけ、この俸給により人間的な内実をあたえることができます。
かくして公的買収の民主化の領域が、かなり広範に開かれていくのです。
南ヨーロッパの他の諸国と同様に、フランスにおいても公的職務の買収のもっとも決定的な理由の1つは分権化に由来しています。
この分権化の改革は、政治機構の運営費を大幅に増大させたが、それに加えてこの改革は、行政権力を地方議員のあいだに比較的不平等の少ないように再分配したために、行政権力の配分を実質的に変更したのです。
地方議員は「中央の議こよりもみずからをそれぞれの勢力範囲に組織して統制を逃れることに長けているだけに、なおさらこの変更に満足しています。
政治家による公的資金の大量の私的流用がいかに巧妙な手口でなされたかは、最近のいくつかの事件が明らかにしています。
それだけでなく、政治家i政治家はいわばはるか遠い昔に忠実であるの買収がどの程度の広がりと一般性をもっているかを測定するためには、あらゆる虚偽の供述に対して厳罰を課したうえで、証言させるだけで十分でしょう。