新生に向けて出発 3
収益性を基準にした個人電話より会社用、ローカルよりも長距離電話への優先順位の移動がそれです。
そればかりでなく、これと関連して同社に求められるものは、お役所的な商法を改めて、前垂れをかけて顧客を探し、その間を駆けめぐって、サービスの向上をはかることでしょう。
同時に、あるいはそれ以上にレーガン大統領がAT&Tの解体に期待したものは、その持てる力を100%引き出して、ハイテクノロジー・・・
とくにテレコミュニケーションと情報処理の両分野にわたり、世界を舞台にIBMと競争して、第二次産業革命の中心的担い手になることでしょう。
また、新しい情報伝達手段として、通信衛星、ケーブルTV、ファイバー光線、マイクロ.ウェーブ・ラジオなどの急速な開発は、いつまでも100年以上前からの電話だけに同社をかじりつかせてはおきません。
その点で、ラジオや映画発声装置からレーダー、トランジスタ、半導体、ファイバー・オプティックス、レーザー光線などにわたるまで、技術開発で伝統的に、かつ世界的に輝いているベル研究所を擁していることは、何よりもの強味です。
かつてはガラス張りで誰にも見られたAT&Tの工場も、いまでは秘密のべールに包まれています。
これこそ同社の誇る「文化革命」でなくして、ほかの何でしょう。